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服づくりを続けていると「これはなぜ、今まで作らなかったのだろう」と思うことがあります。
このクラシカルドレスコートは、まさにそういう一着でした。
構想はずっと頭の片隅にありました。
冬の街を、背筋を伸ばして歩くための、重厚さとしなやかさを併せ持つコート。
けれど、納得できるバランスを見つけるまでには、少し時間がかかりました。
□ コートだからこそのフレア
シルエットはあくまでドレス的です。
裾に向かって広がる大胆なフレアラインは、コートにしては珍しく、しかしどこか自然。
歩いたときの裾の揺れにその重厚な雰囲気を感じます。。
過剰な装飾は排し、あくまで構造そのもので魅せるかたち。
ボリューム感がありながらも、着膨れのない美しさを意識しています。

□ 丁寧に積み上げられたディテール
このコートの印象を支えているのは、シルエットだけではありません。
ウエスト両脇に配したアジャストベルトは、実用性以上に構造のアクセントとなっており、後ろ姿に静かな陰影を与えます。
襟は微起毛の別珍素材を用い、深い色味と光の反射を抑えた質感が、顔まわりを引き締めます。
比翼仕立ての前立てに隠されたボタン、袖口やアジャスト部分に配された金属ボタンは、クラシカルな装いの中にほんの少しの重みと緊張感を添えています。

□ 素材の存在感と、冬の確かさ
身頃に選んだのは、ウールの二重織素材。
触れた瞬間に伝わるしっとりとした質感と、空気を含むような膨らみがあります。
毛羽を抑えた加工を施すことで、上品な起毛感にとどめ、見た目にも清潔で、凛とした表情に仕上げました。
風を通しにくく、保温性が高いこの生地は、冬のアウターとしての条件をしっかり満たしてくれます。
「見せるため」の服ではなく、「寒さを防ぐため」の服としても、自信を持ってお届けできる仕立てです。

□ 変わらない美しさをまとうということ
このコートに込めたのは、“過剰に演出しない”という意志です。
シーズンごとの流行や瞬間的な刺激よりも、数年後にも美しいと思えることを大切にしたいと考えました。
冬という季節に必要なのは、防寒だけではなく、どこか背筋を正してくれるような「重み」かもしれません。
その重みが、誰かの心を支えてくれるのだとすれば、それ以上に嬉しいことはありません。
このコートが、冬の空気とよく似合いますように。
そして、あなたの装いの中で、長く息づいていきますように。
① シンプルに着こなした大人のロングコートスタイル
ロング丈のコートを主役に
インナーやデニムを淡いトーンでまとめたすっきりとした着こなし。
重厚感のあるシルエットに
軽やかなボトムスを合わせることで抜け感をプラスしています。
ハイネックをのぞかせることで
上半身に立体感が生まれ、クリーンな印象に。
(Sサイズ着用)
② 柔らかさを添えたクラシックスタイル
全体をブラックでまとめながらも
裾から覗く淡いトーンのスカートが軽やかさを演出。
ベレー帽やショルダーバッグなど
小物のバランスで程よい甘さをプラスしています。
シックなコートスタイルにほんの少しの遊び心を加えた
女性らしいクラシックな装いです。
(Mサイズ着用)
以上、スタッフスタイリングでした!
皆様ぜひたくさん「クラシカルドレスコート」を楽しんでくださいね!
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